秋元自動車です🚗
現在は中東情勢の悪化などでオイルが入手しにくくなったり、価格が高騰しています。
かといってオイル交換しないわけにもいきません。
今回はそこについて記事にまとめてみました。
結論から言うと、オイル交換を怠るとエンジン内部の摩耗が進み、
最悪の場合はエンジンの焼き付きという致命的な故障につながります。
しかも厄介なのは、この故障の多くが自動車保険の車両保険では補償されないという点です。
本記事では、整備士としての現場経験と、損害保険会社での勤務経験の両方から
オイル交換を怠ることの本当のリスクを解説します。
オイル交換を怠るとエンジンに何が起きるか
エンジンオイルには、主に4つの役割があります。
金属部品同士の摩擦を減らす「潤滑」、エンジンの熱を逃がす「冷却」、汚れを取り込む「洗浄」、そしてサビを防ぐ「防錆」です。
オイルは使用とともに劣化し、これらの機能が徐々に低下していきます。
劣化が進むと、金属同士の摩耗が増え、燃焼で生じた汚れがオイル内に
スラッジ(泥状の沈殿物)として蓄積します。
この状態で走行を続けると、油膜が切れてエンジン内部が金属同士で直接こすれ合い、
最終的には「焼き付き」という重大な故障に至ります。
整備士が現場で見てきた劣化パターン
長期間オイル交換をしていない車では、オイルが黒く粘度も変化しており、
オイルフィルターの詰まりやエンジンからの異音(カラカラという打音、加速時のノッキングなど)が見られるケースが少なくありません。
異音が出た時点ですでに内部の摩耗が進行していることが多く、早めの点検が重要です。
オイル交換をしっかりとしている車はその後の持ちも全然違う気がします。
その故障、実は保険で直せません
自動車保険の車両保険は、基本的に「事故によるへこみ・破損」など突発的な損害を
補償するためのものです。
オイル切れによる焼き付きのような、経年劣化や整備不足が原因の機械的故障は
多くの保険会社で補償対象外とされています。
約款の免責事項に「整備不良による損害」が明記されているケースがほとんどです。
つまり、日頃のメンテナンスこそが、突然の高額出費を防ぐ最大の防御策だといえます。
保険でカバーできない領域だからこそ、オイル交換のような基本メンテナンスの価値が高いのです。
交換頻度の目安
一般的な目安として、ガソリン車ではおおよそ3,000〜5,000kmごと、または6か月ごとの交換が推奨されています。
渋滞の多い道を走る、短距離走行を繰り返すといった「シビアコンディション」に該当する場合は、より短い間隔での交換が望ましいとされます。ハイブリッド車やディーゼル車は仕組みが異なるため、取扱説明書に記載された指定間隔を確認してください。
あくまで目安であり、実際の交換時期は車種や使用状況によって変わります。
迷ったときは点検の際にお気軽にご相談ください。
まとめ(よくある質問)
Q. オイル交換をサボるとどのくらいで壊れますか? 一概には言えませんが、極端に放置した場合、走行距離が数万kmを超えたあたりからエンジン内部の摩耗が進み、焼き付きなどの重大故障につながるケースがあります。
Q. 車両保険に入っていれば直してもらえますか? 基本的に、整備不良や経年劣化による故障は補償対象外です。契約内容によって扱いが異なるため、詳しくは加入されている保険会社・代理店にご確認ください。
執筆者:秋元自動車株式会社[3級整備士・秋元大樹]。
損害保険会社での勤務経験を持ち、整備と保険の両面からアドバイスを行っています
