「同じキズの修理なのに、工場によって見積もりの金額が全然違う」
事故やキズの修理で複数の工場に見積もりを取ったことがある方なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
今回は、板金塗装の見積もりが工場ごとに変わる理由を
整備士の視点で解説します。
見積もりは「工賃」「部品代」「塗装費」の3つで決まる
板金塗装の見積もりは、大きく分けて「作業工賃」「部品代」「塗装費」の
3つの区分で構成されています。
同じキズやへこみでも、部品を交換して対応するか、板金(叩き出し)で直すかによって、必要な作業時間も費用も変わってきます。
例えば同じフロントバンパーの傷でも、「交換」なら部品代が大きくかかり、「板金修理」なら工賃の比重が大きくなる、といった具合です。
「レバーレート」という工賃の単価の違い
見積もりの差が生まれる大きな理由のひとつが、「レバーレート」と呼ばれる工賃単価の違いです。
レバーレートとは、工場ごとに定めている1時間あたりの作業工賃の単価のことで、これに作業時間を掛け算して工賃の総額が決まります
(例:作業時間5時間×レバーレート8,000円=工賃40,000円)。
このレバーレートは、工場の立地や規模、対応する車種のグレードなどによって工場ごとに設定が異なります。
一般的な相場は1時間あたり7,000円〜10,000円程度とされていますが、ディーラー修理は専門店に比べて1.2〜1.5倍程度の見積もりになるケースもあります。
ディーラーは修理そのものを提携の板金工場へ委託していることが多く、その取り次ぎの費用が上乗せされる場合があるためです。
工賃の相場は近年見直しが進んでいます
板金塗装のレバーレートは、実は長い間大きな改定がされてこなかった業界でもあります。
2023年に発覚した大手中古車販売店の保険金不正請求問題をきっかけに、金融庁が事故車の保険修理工賃(レバーレート)の実態調査に乗り出し、業界内でも工賃の見直しの動きが進みました。
当店でも、以前より工賃について見直しが進んでいると感じる場面が増えています。修理を依頼する際、金額の背景に興味がある方は、見積書の工賃部分がどのような考え方で算出されているか、担当者に聞いてみるのもよいかもしれません。
先進安全装備の普及で作業内容も変わってきています
最近の車には自動ブレーキやカメラ、センサーなどの先進安全装備が搭載されていることが増え、バンパーなど部品を交換するだけでは修理が終わらないケースが増えています。
センサーやカメラの再調整(エーミング)が必要かどうかをメーカーに確認する手間が発生することもあり、これも工場や車種によって見積もり内容・お預かり日数に差が出る一因になっています。
見積もりを比較するときのポイント
複数の工場から見積もりを取る場合、金額だけを単純に比較するのではなく、以下の点も確認することをおすすめします。
- 部品を「交換」するのか「板金修理」で対応するのか
- 先進安全装備の再調整(エーミング等)が必要な作業が含まれているか
- 保険を使う場合、保険会社と工場の間でどのような条件になっているか
金額の違いには理由があることがほとんどです。不安な場合は、見積もりの内訳について遠慮なく質問してみてください。
まとめ|見積もりに迷ったら、まず秋元自動車にご相談ください
板金塗装の見積もりが工場によって違うのは、レバーレート(工賃単価)の違いや、交換・修理どちらで対応するかといった判断の違いが背景にあります。金額だけで判断せず、内訳や作業内容も含めてご相談いただければ、お車の状態に合わせた最適なプランをご提案いたします。
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「他社の見積もりと金額が違う」「この金額が適正か知りたい」というときは、お気軽にご相談ください。
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